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News Headline
NEWS HEADLINE | dof@webが注目したニュース・ヘッドライン[2007.02.23]

 市場では、日々、膨大な量のニュースリリースや情報が発信され続けていますが、一方では「情報過多と本当に必用な情報の不足」というアンバランスな状況も生み出されてしまっています。

 そこで、dof@web では、皆さんからのリクエストを受け、私たち編集部が注目した情報を厳選して解りやすく紹介・解説していく「ニュース・ヘッドライン」コーナーをお届けしています。
時代を見通すための市場動向や技術、製品情報、イベント情報など、クリエイティブワークや今後のビジネスに役立ちそうなニュースを厳選していますので、是非ご参照ください。

※RSSでも配信しています。

NEWS HEADLINE は、 毎月1〜2回(情報の分量に応じて)の基本ペ−スで発行しています。

皆さんからの情報発信も随時募集しています。[Newsの受付 news1@depth-of-field.jp

最新号から過去6号分をアーカイブしています。

Business [市場動向・事業・サービス関連ニュース]
Network [放送・通信・インターネット関連ニュース]
Technical [技術系ニュース]
Tools [クリエイティブツール関連ニュース]
■Event [今回はイベントの新着情報はありません]
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ビジネス関連ニュース[事業・企業・業界動向・サービス...]

 大手広告代理店の「電通」が2月20日、2006年度における日本国内の「総広告費」を算出した。
この発表によると、総広告費は全体で前年比100.6%「5兆9,954億円」で、減少が続いていた2000〜2004年以降においては3年連続で前年比を上回り続けている。

媒体別に見ると、構成比の高いテレビ広告は「前年比98.8%」、新聞広告も「96.2%」に減少、「マスコミ4媒体」に至っては「98%」と、2年連続で前年比を下回る結果になっている。

一方、BSデジタル枠の増加などにより「衛星メディア関連広告が111.7%」、更には「インターネット広告が129.3%」と、最大の伸びを見せており(中でもモバイル広告と検索連動広告が大きな伸び)、総広告費の拡大に寄与している。
ブロードバンド化が進み「GyaO」などの動画配信サービスへの広告出稿が増加傾向にあるという。

▼媒体別の広告費
媒 体 前年比 売上高
新 聞 96.2% 9,986億円
雑 誌 98.5% 3,887億円
ラジオ 98.1% 1,744億円
テレビ 98.8% 2兆161億円
マスコミ4媒体 100% 3,392億円
SP 100.9% 2兆2億円
衛星メディア 111.7% 544億円
インターネット 129.3% 3,630億円

 また、マスコミ主要4媒体の広告費を業種別に見ると、「エネルギー・素材・機械(112.8%)」を筆頭に、「ファッション・アクセサリー(110.4%)」、「精密機器・事務用品(103%)」、「家電・AV機器(101.4%)」などの8業種が前年を上回っている。

逆に減少傾向にあるのは「官公庁・団体(83.4%)」、「流通・小売(92.7%)」、「金融・保険(93.3%)」、「自動車(94.8%)」、「化粧品(98.1%)」、「飲料(98.1%)」...など13業種となっている。

 電通の2007年度予測では、景気拡大の持続に伴う個人消費の回復により、「情報・通信機器」や「家電・AV機器」などを中心とした広範囲の業種で広告出稿の増加が続き、媒体的には引き続きインターネット広告の伸張が拡大するという見通しが報じられている。
この拡大予測が皆様のビジネスにも反映されるだろうか…。

「BSデジタル放送」の普及や広報活動を推し進めてきた団体「(社)BSデジタル放送推進協会/BPA」と、「地上デジタル放送」の推進団体「(社)地上デジタル推進協会/D-PA」が組織統合することを発表した。

両団体は、2005年度から組織統合に向けて検討を重ねてきたが、本年2月に開催された総会で新団体「(社)デジタル放送推進協会/Dpa」の設立が最終決議された。
今後、総務省への許可申請を経て4月1日に発足される予定。
法人格は「BPA」のものが継承され、事業所は「D-PA」の現所在地である「東京都港区北青山」に構えられる。
この新組織「Dpa」は、引き続き「地上/BSデジタル放送」および「ワンセグ放送」の普及促進に力を注いでいくとしているが、市場からは「BSデジタル」と「地上デジタル」との差別化に対する疑問の声も少なからず聞こえてくる。

 2000年12月にスタートして丸6年を迎えた「BSデジタル放送」の状況は決して活性しているとは言い難く、推進側の方針的な部分と、番組運営を行なう各局のビジョンや体制、そして視聴者のイメージとの間には大きなギャップが広がっている。
先に紹介した電通の発表では、「衛星メディア関連広告111.7%増」とあるが、この数字が「衛星メディア」そのものの活性化を示しているとは思い難い。
ここには通販番組の商店街化などの状況が後押ししているのではないだろうか?

BSデジタル放送の推進側は「BSデジタル対応受信機の出荷ベースの統計数字」をもって「BSデジタル放送の普及率」としているようだが、実際には一部のペイチャンネルを除き、地上波の再送信と通販番組で穴埋めされている民放各局の視聴率は低迷を極めているのが現状のようだ。

一方、「地上デジタル放送」にしてみても、関係各所の思惑や体制の中には、大きなギャップを抱えたまま惰性的に推進されてしまっている状況も伺い知れる。


 次々と新たな「地デジ対応製品」が投入され、ハイビジョン化が牽引されるコンシューマー市場だが、そこに配信されている番組の制作体制においては依然として多くの問題点が山積しており、キー局をとって見ても、まだ圧倒的に「4:3」や「超額縁などという滑稽な放送」が目立っている。

各局の話しを聞いてみると、ビジョンや方針的な部分は社内にさえ行き届ききってはいない様子が伺い知れる。
残念なことに「地デジ・キャンペーン」と「実際に放送されているコンテンツ環境(体制)」とは二人三脚ではないようだ。

更には、「デジタル化を強く推進する国」、「ハイビジョン製品を市場投入するメーカー」、「番組を放映する放送局や大手代理店」が乗った天秤も、その均衡がとられていない。
国を挙げてデジタル化を推し進めているというのに何故?
デジタル放送推進の影には、まだまだ多くの問題点が遠巻きにされたまま、強引かつ惰性的な牽引がなされている。

「NTTドコモ」が、「日本テレビ」の発行済み株式総数の「3%」に当たる「76万500株/約133億円」を取得した。

両社は2006年4月に共同出資にて、携帯電話網とテレビ網との連携を視野においたコンテンツ制作や投資を目的とした事業組合「D.N.ドリームパートナーズ」を設立しており、最初の投資案件として、現在「日本テレビ系列」で放映中のアニメ作品「DEATH NOTE(デスノート)」にも出資している。

 NTTのプレスリリースによると、今回の出資は、両社の協力関係を深め、ワンセグ向けの映像コンテンツの制作や技術開発などで連携を加速させたいとしている。
また、「NTTドコモ」は昨年「フジテレビ」の株式も取得(発行済み株式の2.6%/7万7000株/約207億円)しており、アグレッシブな攻めを見せている。

Blu-ray/HD DVD/オンデマンド(HDコンテンツ)向けの
「H.264/MPEG-4 AVC」エンコード環境とサービス本格稼働

discreet

 ソニーグループのポストプロダクションである「ソニーPCL」が、この4月より「H.264/MPEG-4 AVC」のエンコード〜オーサリングサービスを開始することを発表した。
これに並び、大手オーサリングハウス各社でも次々と「H.264」対応のハードウェア・エンコーダーが導入されはじめており、「Blu-ray」や「HD-DVD」、「オンデマンド」向けの「HD:High Definition」コンテンツの「H.264エンコードサービス」が本格稼働しはじめている。

 次世代DVDプレイヤーを搭載した「プレイステーション3(Blu-ray Disk搭載)」や「Xbox 360 HD DVDプレーヤー」、そして低価格のHD-DVDプレイヤー「東芝HD-XA2/HD-XA2」などの登場にもともない「Blu-ray」と「HD-DVD」のパッケージソフトも次々とリリースされはじめている。
しかし、日本国内においては、ハイビジョンコンテンツの高画質オーサリングとしても注目されている「H.264」を用いたエンコード体制はまだ充分に整っていないのが現状である。

 そんな中ここにきて、業務用の「ハードウェア・エンコーダー」だけにとどまらず、「ATEME Encoder PC Suite」や「Sorenson Squeeze 4 Compression Suite」、「MainConcept」などの「ソフトウェア・エンコーダー」も続々と登場してきており、大手ポスプロだけではなく、中小のオーサリングハウスや、SOHO系の現場においての取り組みもジワジワとスタートしはじめている。
2007年は、ごく身近なイベント映像やプレゼンテーションにおけるコンテンツでも「HDCAM」や「HDV」で収録し「H.264」でエンコードした高画質なHDコンテンツが数多く見られるようになることだろう。

 ちなみに、この「H.264」という圧縮規格は、従来の「DVD」などで採用されていた「MPEG-2」の2倍以上の圧縮効率と高画質が実現されていると言われており、「ハイビジョンクラスの高ビットレートのコンテンツ」から「携帯電話などの低ビットレートのコンテンツ」まで幅広く利用されはじめている。
ただし、その圧縮効率が高いが故に、エンコード時においては「MPEG-2」の約10倍にも及ぶ情報処理量が必要になるため、ソフトエンコーダーの環境ではハイスペックなPCが求められる。
尚、現在、この規格が採用されている主なメディアは「Blu-ray Disk」、「HD-DVD」、「PSP」、「iPod」、「ワンセグ放送」、「AVCHD」などがある。

 液晶やPDPに継ぐ次世代テレビの新方式として注目されている「SED:Surface-conduction Electron-emitter Display」。
この開発は、これまで「キヤノン」と「東芝」の共同で進められてきたが、米国における「SED技術に関する特許訴訟」の影響などもあり、これまで再三にわたり発売時期が延期されてきた。

 そんな中1月29日に「キヤノン」が、「東芝」との共同出資にて設立した「SEDパネル生産会社」を「キヤノン」の単独子会社化(東芝保有の全株式を買い取り)にし、「SED」の開発を「キヤノン」の単独事業とする路線変更を行なった。
米国における訴訟が長期化するという予測に基づいた両社協議の結論だという。

画質やコントラスト、色再現性、視野角、動画のキレ、消費電力など...、液晶やPDPと比べても優位性があると言われている「SED」だが、まだ暫くは産みの苦しみを強いられることになりそうだ。

 ちなみに、この「SED」という方式は、「ブラウン管」と同じ発光原理である「FED:Field Emission Display」という技術(電子を真空中に放出してモニターの発光面に塗布された蛍光物質にぶつけることで発色させる)をベースとしながらも、
電子を放出する「電子銃(電子放出部)」が1個である「ブラウン管」に対し、ディスプレイの「画素数」と同じ数の「電子放出部」をガラス基盤上に格子状に配置することで「ブラウン管」では難しかった「薄型大画面」を実現している。
消費電力もブラウン管の半分程度に抑えられ、「ポストPDP」との呼び声も高いものの、既に価格競争が激化している「PDP」や「液晶」の薄型大画面戦線への後発参入においては、厳しい戦いが強いられるのではないだろうか。


ネットワーク関連ニュース[放送・通信・インターネット...]

 カリフォルニアの「YouTube,Inc.」が運営する動画ポータルサイト「YouTube,(ユーチューブ)」は、とりたてて紹介するまでもなく近年世界中でその名を轟かせている。
誰でもが自由に「動画ファイル」をアップロードできる環境であるが故に、パーソナルなコンテンツだけに留まらず、世界中から、労がされた「テレビ番組/CM」やリッピングされた「ミュージック・クリップ」、「セル・コンテンツ」などの『著作権を侵害したコンテンツ』も数多く公開されている。

これまでにも、大手「コンテンツホルダ」や「著作権管理団体」が各社の著作権を侵害されたファイルの削除や自主規制などを求めており、「YouTube」側も誠意的に対応しているが、そんな状況をよそに、日々のアクセス数はおびただしい数に登り、その人気の高さを示している。

 そんな中、米調査会社の「Harris Interactive」の市場調査で、「YouTubeユーザー」の約3分の1が、「YouTube」の視聴によりテレビの視聴時間が減少していると回答したことが報じられている。

この調査は2006年12月に「米国在住の18歳以上の成人」を対象として行なわれたものだが、その集計結果によると、インターネット利用者の「42%」が「YouTube」を視聴したことがあり、その内の「14%」が「YouTube」を頻繁に利用していることが分かったが、
特徴的なのは、その内の「32%」が「YouTube」の視聴によってテレビを見る時間が減っている、と回答しているという。

尚、「YouTube」の利用により活動時間が減ったのは「テレビの視聴」だけではなく、次のような回答が寄せられている。

他のWebサイトの利用 36%
メール、チャット、ブログなどの利用 20%
仕事、宿題の時間 19%
ビデオゲームをする時間 15%
友人や家族と会う時間 12%
DVDの視聴時間 12%
雑誌や新聞を読む時間 11%
電話で話す時間 9%
映画を見に行く時間 7%

 総体的に見ると、これは「動画サイト」に限った傾向ではなく、インターネット全体が、人のライフスタイルに大きな影響を及ぼしているということになるだろうが、ブロードバンド環境の普及により、インターネットにおける動画視聴のニーズが著しく広がっていることは如実なようだ。

ただ、人のライフスタイルさえも大きく変えてしまっているインターネットの勢力を見据えると、コンテンツの発信側にいる私たちクリエイターは、そこで何を発信するか、何を提案するか...といった部分にも、もっと熟慮していかなくてはならないと考えさせられる。

YouTubeオフィシャルサイト

 マーケティングリサーチ会社の「メディアインタラクティブ」が、日本国内において「YouTube」の利用実態調査を行い、その結果を発表している。
調査は、同社が運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のモニターに対しオンラインアンケートスタイルで実施された。

 このリサーチ結果によると、「YouTube」を視聴したことがあるという回答は対象者全体の「36.9%」となっている。
また、「YouTube」で視聴したコンテンツの種類に対する回答(複数回答)では、「日本のテレビ番組が62.7%」で最も多く、次いで「ホームビデオなどで撮られた一般投稿作品が50.1%」、「日本のミュージックビデオが35.6%」となっている。

また、「YouTube」の魅力についての質問では「一般の人からの作品が視聴できる(41.1%)」、「日本のテレビ番組やCMが視聴できる(36.9%)」、「見逃したテレビ番組が視聴できる(33.6%)」などが挙がっている。

 更には、「YouTube」に対するイメージに関しては、「特に問題ない/個人が楽しむ分には問題ない(77.2%)」となっており、全体の約80%もの方々が違法投稿(著作権侵害)などの問題はないと考えているようだ。
一方で「著作権侵害など問題があるサイト」という回答をしている人は「18.2%」にとどまっている。

リサーチ規模や対象者の傾向、海外のリサーチ結果などを照らしてみると、この結果がそのまま市場全体の傾向を確定的に表す指数であるとは言えない部分もあるようだが、ひとつの傾向としての参考データにはなるだろう。

「YouTube」に関連した話題をもうひとつ…
ブログなどのソーシャルネットワーキングサービスを展開する東京都渋谷区の「株式会社はてな」が、「YouTube」をテレビ感覚で連続的に再生するWebサービス「Rimo」を開始している。

このサービスは、「YouTube」に登録された膨大な数の動画ファイルの中から「人気の高い(アクセス率の高い)」ものを順次呼出し、「Rimo」のホームページ上で連続的に自動再生していくというものである。

環境的には「YouTube」用の「ASP:Application Service Provider」型ビューアーという事になるが、利用料なども一切かからず、ただ「Rimo」のWebページにアクセスするだけで、そのページがそのまま「YouTubeのビューアー」になっている。

 任意で検索しながら見たいコンテンツを探していくのではなく、部屋の片隅でテレビがついているような感覚で、「ながら的に」勝手に放送してくるコンテンツを楽しむというコンセプトになっている。
検索機能や早送り・巻き戻し機能などは一切ないが、ブラウザー(ビューアー)上にマウスを移動すれば、上の写真のようなリモコン型のコントーローラーが表示され、見たくないコンテンツのスキップや、チャンネルの切替えができる。

ちなみに、このチャンネルのカテゴライズは、「YouTube」のカテゴリーに基づいていて、「音楽」「お笑い」「アニメ」「動物」といったようにおおまかなグルーピングがなされているという。
動画ファイルの更新は1日1回行われ、ユーザーが既に1度見たファイルはその日には再表示されない仕組みになっている。

 仏「Advestigo社」が、インターネット上で著作権を侵害している動画や音楽などのファイルを自動で探しフィルタリングできるコンテンツ認識技術となる「AdvestiGATE」を企業向けのサービスとして提供することを発表した。

この「AdvestiGATE」は、「Theraography」という特許技術が使用されたもので、個々の動画や音声などのファイルから自動的に「フィンガープリント」と呼ばれる「電子照合情報」を乱数的に算出し、そこで生成された情報を、既存の著作物のデータベースとリアルタイムに比較検証することにより、僅か数秒でオリジナルの著作物と共通する部分が含まれているかどうかを判別するというシステムになっている。

 この技術は、既存の「電子透かし」のように、コンテンツにあらかじめ認証情報などの組み込み加工を加える必要がないため、既に流通している一般的なコンテンツファイルにもそのまま適用できるというメリットがある。

また、現在流通しているコンテンツの中には、テレビ番組の録画やCDやDVDなどからの複製を行い、その一部分を使って再編集したものもよく見られるが、このようなケースにおいても、ファイルの中の一部分さえ適合すれば、ファイルのビットレートなどが落とされていたとしても確実に判別できるという。

 先に紹介した「YouTube」などの「ユーザーがコンテンツを持ち寄る環境」が増殖する中、著作権侵害問題も著しい勢いで拡大しており、コンテンツホルダや著作権保有者にしてみれば、ビジネスを妨げる大きな障害となっている。

 P2P電話(ビデオチャット)システム「Skype」の創業者のNiklas Zennstrom氏とJanus Friis氏が、今度はインターネットテレビ「Joost」を設立した。

この「Joost」は、先進的な「P2P:Peer to Peer(不特定多数のコンピュータを相互に接続し、直接ファイルなどの情報を送受信する環境)」のストリーミング技術を使ってインターネットでテレビ番組を見られるようにするものだが、海賊行為などを防ぐための「著作権保護機構」なども備えているという。

 配信される番組は「チャンネル」と呼ばれるメニューで選ぶことができ、配信されている番組を検索できる「番組表」的な環境なども用意されている。
番組はフルスクリーンで表示され、再生中にマウスをプレビューウインドウ上で移動させることで、メニューなどがフローティング表示される。
また、さすがに「Skype」の血を受け継ぐだけあって、テレビを見ながらチャットができるという機能なども用意されている。

既に専用ソフトの「プライベート・ベータ・テスト」が始まっており、同社のWebサイトでは参加者が募られている。
現在は「Windows」にのみの対応だが、数カ月程度で「Intel Mac」対応版も発表される予定だ。
インターネット放送の新しい定義を生み出す牽引役を担うことになるかもしれない。

 インターネット上の犯罪を不安視している人が10人中4人にも登ることが、内閣府公表の世論調査で明らかにされた。

この調査は、全国の「20歳以上/3,000人」に対して、インターネットに限らず、治安全体にわたる意識調査を行ったものだが、自分や身近な人がなんらかの犯罪に遭遇することが不安視される場所として、「路上の60.2%」、「繁華街の44.7%」に次いで、「インターネットの40.1%」が3位にあげられている。
昨年度の調査状況と比較すると、「インターネット環境に対する不安」が約3倍という著しい伸びを示している。
また、年齢別の集計では、インターネット環境を不安視しているのは20代〜40代に多い傾向が見られた。

 モバイルを中心にプロモーション・広告代理業を手がける「アップデイト」の「モバイルマーケティングデータ研究所」が2月16日、「携帯コンテンツに関する利用動向調査」の結果を発表した。

その調査結果によると、携帯でのインターネットの利用頻度としては「ほぼ毎日利用する」と答えた方が「87.5%」にも登り、高い定着傾向を示している。
最近1カ月以内に利用した「携帯サイト」は次のような順位になっている。

1位 着うた 70.7%
2位 待ち受け 49.1%
3位 検索サイト 48.1%
4位 掲示板 46.4%
5位 ブログ 44.0%

 また、「ワンセグ」の利用状況については、「利用経験なしが8割以上」と、まだまだ遠巻きにされている様子が伺い知れる。
利用者も「15〜19歳(34.5%)」に集中しており、年齢が増すにつれて利用率は急激に減少するという傾向にあり、まだまだ興味本位の域からは抜け出せていない感は否めない。

しかし、よく利用するという層に絞ってみると、「1カ月に数回利用(39.9%)」を筆頭に、「1日1回利用(20.8%)」、「2〜3日に1回利用(21.5%)」と、比較的利用頻度が高くなっている。
全体では、まだまだユーザーのモチベーションを引き出せていないものの、「10代後半層」を中心とする利用率は高まってきているという二極化傾向が見られる。

現状ではまだワンセグ対応機種も少なく、かつ割高になってしまうという要素もあり、「携帯電話買い替え」の選択肢としては浮上してきていないという状況もあるようだ。

 尚、このリサーチでは、「検索」や「QRコード」の利用率、「おサイフケータイ」の利用率などの調査結果なども紹介されているので、興味のある方は調査報告のページで。

「情報通信総合研究所」が「gooリサーチ」協力の元、「家庭のコミュニケーション行動と情報通信サービスの利用状況調査/携帯電話編」を実施し、その結果を発表している。

この調査によると、自分の子供との「携帯電話を介したコミュニケーション」においては、「通話」よりも「メール」が多いという人が過半数を占めており、夫婦間の場合と比べ「約1.5倍」程多いという結果がでている。
中でも、小学生の子供を持つ親で「メールの方が多い」と答えた人は「28.4%」に登り、小学生にもメール文化が浸透している傾向が如実に現れている。

 また、携帯電話でのコミュニケーションで「メールの方が多い」と答えた人の利用率を年代別にみると、「夫婦や親との間では20〜30代」の若い層が多く、「子供との間では親が40代以上」という層が多いという結果がでており、子供の年齢が高くなるにつれ、通話よりもメールの利用率が高くなっている傾向が見られたという。


技術関連ニュース[開発・技術...]

「NHK」が、「日立国際電気」、「日本テキサス・インスツルメンツ」との共同で、「2次電子増倍型CCD(EM-CCD)」のハイビジョン化に成功し、これを用いた「超高感度ハイビジョンカメラ」を開発した。

このカメラの感度は、通常のハイビジョンカメラと比べ「約10倍」というスペックを誇っており、「NHK」によると、近赤外線のみのモノクローム撮影も可能で、夜行性動物に気付かれることなく、その生態を撮影するシーンなのでも活躍できるといてる。
ハイビジョンのフィールドワークに、また新たな臨場空間を切り取るツールが加わった。

 この「EM-CCD」は電荷転送部の駆動電圧が高いため、高速駆動を必要とするハイビジョン素子の実現が難しかったが、通常1本である「水平転送CCD」を2本に増やすなどの施策にて増倍部の駆動周波数を従来の半分に下げることで、ハイビジョン化に成功したという。
また、従来の「超高感度カメラ」と違って真空素子を用いないため耐久性が高く、かつ小型化も可能で、通常のCCDカメラ並みの運用性が実現できるとともに、低価格化も図れるという。

カメラとしての主な仕様は、「HD-SDI 2系統」の映像出力を備えており、大きさは140(幅)×155(高さ)×240mm(奥行き)、重量3.6kg、消費電力約50Wとなっている。

 NHKが、「スーパーハイビジョン」の将来的な放送サービスに向けた研究開発や国際標準化の推進などを目的として、「英BBC(英国放送協会)」、「伊RAI(イタリア放送協会)」、「独IRT」の各研究部門と相互連携の協定を締結した。

NHKは、デジタルシネマを遥かに凌ぐこの驚愕の環境を、ミュージアムなどのパブリックな場(福岡県の九州国立博物館に常設)だけではなく、今後一般放送の環境に採用していきたいとしており、近年、ワールドワイドのコベンションや国内の発表会などでも積極的にこの環境を公開しながら一般市民への認知度も高めようとしている。
ある部分、変革するNHKの社運を賭けている部分も見え隠れしている。

 この「スーパーハイビジョン」に関する情報は、このコーナーでもこれまでに幾度か紹介してきたが、現行のハイビジョンの約4倍の解像度となる「7,680×4,320画素」というフォーマットと、「22.2マルチチャンネル立体音響」で構成されており、2025年の実用化を目指して開発が進められている。

近年のデジタルシネマ市場で主流となりつつある「4Kプロジェクター」の解像度(画素数)が「4,096×2,160」である事を踏まえると、このスーパーハイビジョンの画素数がいかに大きいものであるかが計り知れる。
この圧倒的な没入感は一見の価値あり。

スーパーハイビジョンの情報[技研公開2006ページ]

 米「Warner Home Video(ワーナー)」が1月9日、「片面がHD-DVDフォーマット」、「もう片面がBlu-ray Discフォーマット」を再生できるディスクフォーマット「Total Hi Def」を発表した。

このディスクは、既存の「DVD/HD-DVD/Blu-rayディスク」メディアと同じ厚さの「1.2ミリ」で、「HD-DVD/Blu-ray」どちらのフォーマットにおいても記録層を「単層」にも「二層」にもできる仕様になっている。
「HD-DVD」側には「単相/15GB」もしくは「二層/30GB」、「Blu-ray」側には「単相/25GB」もしくは「二層/50G」バイトのコンテンツを収納できる。

これに伴い、「Warner Home Video」と同じグループ(Time Warner傘下)の「Warner Bros.」は、2007年後半に、この「Total Hi Defディスク」で映画パッケージのリリースを開始する事も報じられている。

「HD-DVD」と「Blu-ray」の主導権争いは益々激化しているが、市場ではそんな状況を睨みつつ、再生機(プレイヤー)においても両フォーマットの再生が可能なハイブリッド機なども登場してきている。

 「New York Times」が、コピープロテクトを解除した「HD-DVD」の映画パッケージコンテンツが、「BitTorrent」ネットワークに流出していることを報じていた。
早くも、次世代DVDフォーマットのひとつである「HD-DVD」のコピープロテクト技術「AACS:Advanced Access Content System」がクラックされたことになる。
ちなみに、この「AACS」は「Blu-ray」でも採用されている。

※BitTorrent:P2Pを用いたファイル転送用ソフトウェア(プロトコル)

 2005年10月に「国際電気標準会議(IEC)」で承認された動画用の色空間の国際標準規格である「xvYCC(正式名称はIEC61966-2-4)」が発表された。

この規格は、「RGB/sRGB」を上回り、自然界に存在して人間の目が認識できるほとんどの「色」をカバーできる色空間を定義されている次世代の標準規格である。
近年になって各社から、この規格に準拠したディスプレイやプロジェクターなどの製品が登場し始めている。

 そんな中、先月ソニーが、この規格に準拠した製品に対して「x.v.Color」の呼称とロゴを付け、これを業界内での統一呼称として提案していくことを発表した。


クリエイティブツール関連ニュース[ハードウェア・ソフトウェア...]
アドビ、ビデオのフィールドワークをサポートする
ユニークなソフト2製品を発売

「アドビシステムズ」が2月6日、ビデオ関連の新たなラインアップとして、ビデオ編集ソフトの「Adobe DV Rack HD2(Win/英語版)」と、合成画像作成ソフト「Adobe Ultra 2(Win/英語版)」を発表し、既に販売を開始している。
この製品は、いずれも同社が昨年買収した「Serious Magic社」の製品で、アドビブランドとしての販売が開催されたものとなる。

 ビデオ編集ソフトの「Adobe DV Rack HD2」は、デジタルビデオカメラで撮影中の映像を、「FireWire(IEEE1394/DV)」で接続した「PC」をプラットホームとして、そのPCの内蔵および外部接続のディスクに直接記録できるモニタリング・ソフトとなる。
ビデオフォーマットとしては、「DV/HDV/DVCPRO 50/DVCPRO HD」形式をサポートしている。

更には、ディスクレコーダー代わりとしての役割だけではなく、「カラー/明るさ/コントラスト」などを精密に表示できる「プロフェッショナル・フィールド・モニタ」や「波形モニタ」、「ビデオスコープ」、「ゼブラパターン表示」などを搭載しており、撮影現場における細やかな確認作業を大きく助けてくれるのが特徴となっており、フォーカスやホワイトバランスの正確な調整を支援する機能なども搭載されている。

 緻密な確認作業を行ないながらダイレクトに「HDD」に素材を記録していけるため、編集時のキャプチャー(素材上げ)の時間を省いてしまうことができ、長尺の撮影になればなるほどにその恩恵は大きなものとなる。

しかし、カメラとPCを「FireWireケーブル」で接続する必要があるので、比較的機動性の高い「ノートPC」を使ったとしても、ハンディで動き回るというシーンでは運用が難しいのは難点となる。
運用は、スタジオなどでスタンドに立ててじっくりと撮るケースに限られてくるだろう。
対応OSは「Windows XP/2000」で、価格は4万8000円。

ちなみに、アクティブな撮影現場におけるテープレス環境においては「FireStore FS-4PRO HD」が、多くのプロジェクトで支持されているようだ。

 一方、「Adobe Ultra 2」は、「DV/HDV/HD」カメラ入力のクロマキー合成が行なえるソフトウェアとなる。
キー合成と言えば、「Primatte Keyer(プリマットキーヤー)」や「Keylight(キ−ライト)」がハリウッド市場を筆頭に世界中の多くのクリエイターに支持されているが、この「Adobe Ultra 2」は、簡単な操作で誰でもが容易に扱える所に特徴がある。
また、ビデオカードのパワーに依存するが、環境次第ではリアルタイムに近い高速なプレビューを実現するという。
アドビによると、キーイングに不利な「DV」の収録素材に対しても、高い適応性をもっているという。

 アドビシステムズのビデオ編集ソフト「Premiere Pro」と、DVDオーサリングソフト「Encore DVD」を含む統合パッケージ「Production Studio」の「Mac対応版」が、1月に米国で開催された「Macworld Conference & Expo 2007」で公開された。

この「Production Studio」のパッケージングには、「Premiere Pro」と「Encore DVD」の他に、ビデオエフェクトツール「After Effects」、サウンドツール「Soundbooth」、フォトレタッチ「PhotoShop」、ベクトルクラフィック「Illustrator」が同梱されている。

 ビデオ編集ソフト「Premiere」は、「Premiere Pro」となってからは「Win版」のみになってしまっていたが、「Mac対応版」が復活することになる。
また、DVDオーサリングソフトの「Encore DVD」と新たに発表されたサウンドツール「Soundbooth」は、これが初の「Mac」対応となる。

 アップルの「Final Cut Pro」や「DVD Studio Pro」を強くライバル視し、Win環境への注力を強めてきたアドビだったが、今後、Macユーザーに対し如何なるアドバンテージを提案していくか期待したい。
製品の発売時期は2007年中旬が予定されている。
尚、Mac版の製品の中で「Premiere Pro」、「Encore DVD」「Soundbooth」については、「Intel Mac」のみの対応となる。

 次世代の高速無線LAN規格「IEEE 802.11n」のドラフト仕様「バージョン1.10」が、1月にロンドンで開催された「IEEE 802.11ワーキング・グループ・ミーティグ」において、全員一致で承認され、標準化に向けて大きく動き出した。
最終的な規格の承認は今暫く先になりそうだが、既にいくつかのメーカーからは、このドラフト規格に準拠した高速無線LAN製品が登場しはじめている。

 従来の規格である「IEEE 802.11g」や「IEEE 802.11a」の最大転送速度は、理論値で「54Mbps(実効速度は30Mbps前後が一般的)」で、近年主流となっているブロードバンド「光ファイバー(100Mbps_理論値)」の環境下では、せっかくのスピードキャパシティも充分に活かせていなかった。

そんな中、この「IEEE 802.11n」は、理論値で「100Mbps」以上の速度を実現するための次世代無線LAN規格として登場したもので、複数のアンテナでデータの送受信を行う「MIMO:Multiple Input Multiple Output」という技術を利用した多重送受信環境により、高速な通信速度と、現行の約1.5倍の通信距離を実現するというものである。

 既に登場している「IEEE 802.11n」準拠の無線LAN製品の中には、総体的な環境が整わず、その性能が発揮できていないケースもあるようだが、2月中旬に出荷が開始されたばかりのアップルの新しい「AirMac Extreme」には注目が集まっているようだ。

無線LANを構築する為には、パソコン側に搭載する「送信機(内蔵カードやUSBアダプター)」と、「ルーター(HUB)」側にセットアップする「受信機(アップルではベースステーションと呼んでいる)」が必要なのは言うまでもないことだが、
単に「IEEE 802.11n」に準拠した「受信機」を購入しても、ノートブックPCに搭載されている無線LAN環境が従来の規格「IEEE 802.11g/a」ではお話しにならないので注意が必要となる。

 ちなみに、現在出荷されているアップルの「MacBook Pro/MacBook」には、標準で「IEEE 802.11nドラフト」に準拠した無線LANカードが搭載されており、購入後にユーザーがファームウェアをアップデートする事により、「IEEE 802.11n」の通信が可能になる。
このファームウェアは、新しい「AirMac Extreme」に付属しているが、他社の受信機を使うというような場合には有償ダウンロードも用意されている。

まだ見切り発車的な部分も見え隠れしてはいるが、無線LANの高速化には熱い視線が注がれている。

 ビクターが、ホームビデオカメラとしては世界で初めて(2月7日ビクター調べ)フルハイビジョンの「1920×1080i」記録を実現したHDDカム「Everio/GZ-HD7」を3月中旬に発売することを発表した。

これまでにも、ソニーやパナソニック、キヤノンが「フルHD」収録を売りにした製品を市場投入しているが、今のところではいずれも「CCD」の撮像までが「1920×1080i」で、媒体への記録時に「1440×1080」にダウンコンバートされていた。

 この「Everio/GZ-HD7」の記録モードは、「フルHDモード(1920×1080i/MPEG-2 TS/MP2 VRB)」と「SPモード(1440×1080i/MPEG-2 TS/MP2 VRB)」、「1440CBRモード(1440×1080i/MPEG-2 TS/MP2 CRB)」が用意されており、内蔵の60GBハードディスクに、フルHDモードと1440CBRモードでは「約5時間」、SPモードで「約7時間」の記録が可能となっている。

ビクターによると、収録時の信号処理は「1920×1080P」のプログレッシブで行われ、記録時に「1920×1080i」に変換されるため、一般的なインターレス映像の信号処理と比べ、垂直解像度を約30%向上しているという。
ホームビデオもHDVを越えてフルHDTV解像度の領域に入ってきた。

コーヒーメーカーなどでお馴染の米「Philips」が、「UWB:Ultra Wide Band」という無線通信方式を利用して「HDMI:High Definition Multimedia Interface」接続をワイヤレス化する製品を発表している。

この製品は「トランスミッタ」と「レシーバ」のパッケージになっており、25フィート(7.62メートル)の伝達距離を持ち、まだ具体的な帯域幅などは明らかにされていないが、「ハイビジョン(1080p)」のワイヤレス伝送も問題なく行えるという。
そもそもホームビデオ環境を想定して開発されたもののようだが、今後、イベントや店舗などでのハイビジョン映像送出環境などにも進出していくことだろう。
空間演出を支えるひとつの環境として是非記憶にとどめておいてほしい。

北米では今秋に発売が開始される予定だが、日本国内でのリリースは現在のところ未定のようだ。
予定価格は400ドル(約4万8000円)

 ちなみにこの「HDMI」は、そもそも「PC」と「ディスプレイ」のデジタル接続に使われている「DVI:Digital Visual Interface」をベースに発展させた規格で、1本のケーブルで「HD品質のデジタル映像」「デジタルサラウンド音声」「制御信号」を合わせて送ることができる。
近年のデジタルAV機器の普及にともない、各機器間をデジタル接続するインタフェースとして、事実的な業界標準になろうとしている。

また、伝送キャパシティ的には「16ビット4:4:4」という高品位なフォーマットにも対応可能な潜在能力をもっていることから、民生機だけにとどまらず、プロ向けのデジタルビデオ編集環境(ビデオチャプチャーカードなど)でも採用されはじめている。

 尚、現在「DV」や「HDV」などのカメラ環境のデータ転送は「IEEE-1394/FireWire」で行われるのが一般的だが、近い将来には、この「HDMI」にシフトしていく見込みなども伝えられており、FireWireケーブルと同じように小型化された「mini HDMI端子」も策定されている。

 パイオニアが「他のフラットパネル技術とは一線を画す高画質を実現した」と豪語する新開発のパネル技術を搭載した「PDP(プラズマテレビ)」を発表した。
当初、2008年の北京オリンピックを目標に開発が行われていたが、開発が順調に進んだことで発売時期が早められ、今夏の北米リリースを皮切りに、欧州・日本・その他地域へ順次導入する予定が報じられている。

 この新しいパネル技術では、パネル構造、フィルター、駆動シークエンスなどの電気回路が全面的に刷新され、ディスプレイの基本性能が飛躍的に向上されているという。

これにより、フラットディスプレイの課題であった「黒浮き」が極限まで抑えられ、明るい照明環境下でも充分なコントラストと色再現性が実現され、キヤノンが進めている「SED」をはじめ、他のフラットパネル技術とは一線を画す優れた画質を実現しているという。

ソニー、次世代薄型TVの切り札「有機EL」の助走
コントラスト比100万対1を実現

 液晶テレビの「BRAVIA(ブラビア)」が好調なソニーにも、次世代薄型テレビの切り札「有機EL」が控えている。
こちらは、まだ具体的な発売時期などは未定だが、先月ラスベガスで開催されたインターナショナルコンベンション「CES」では、27インチのフルハイビジョンモデルが大きな注目を集めていたようだ。

ソニーの発表によると、コントラスト比「100万対1」を実現しているとのことで、色再現性を大幅に改善したという。
輝度は200カンデラ(ピークは600cd/m2(ホワイト時200cd/m2)、表示色はRGB各10ビットで、「NTSC」の色域を超えた豊かな再現性を実現しているとしているが、「有機EL」の課題とされているパネルの寿命に関しては言及されていない。

また、なんといっても圧巻なのは、大幅な薄型化を実現しており、奥行き幅が「10mm以下」というから、これには驚かされる。
「CRS」の会場でも、来場者からのきなみ感嘆の声があがっていたようだ。
写真やポスター感覚で壁に貼れる感覚である。
近年の、「液晶」や「PDP」の大型化に対抗するには、まだまだ成熟が必要なようだが、
液晶、PDP、SED、有機EL...と、薄型大画面テレビ市場は益々激化が加速しぞうである。


リコメンド[お勧めの作品・本・環境・場所...]

▼[以下は、これまでに紹介したリコメンドのアーカイブスです]

ミュージックビデオを手掛けるクリエイター必見!
歴史に名を刻む鬼才映像クリエイターたちの
ベストセレクションDVD[Directors Label]

 ミュージックビデオやCMなどの映像を手掛ける映像クリエイターであれば、誰にも刺激や影響を受けた作品やクリエイター(映像監督)の存在があるのではないだろうか? そんな中で、圧倒的な表現力をもって歴史に名を刻む監督やビジュアリストたちのディレクターズカットDVDが「Directors Label:ディレクターズ・レーベル」というシリーズとして、監督別にリリースされている。

 現在7名のベストセレクションがリリースされているが、いずれも監督自らが監修した豪華な作品集と、制作の舞台裏などを紹介した貴重な解説や、インタビュー、メイキング、ショートフィルム作品...などの特典映像で満載のセレクションDVDに仕上がっている。また、取材や貴重な資料写真を満載した52ページにおよぶ日本語のブックレット(小冊子)がついているのも嬉しい。

 コンテンツの構成は監督によって異なっているものの、代表作品からだけではなく、ソウルフルなコメントやオフショトなどから「鬼才」の片鱗を垣間見ることができる刺激的な保存版DVDではないだろうか。
それでは個別に、概要を紹介しておこう...。

Vol.01
スパイク・ジョーンズ Best Selection

Directors Label Vol.01 いくつもの賞を受賞したロックグループ「ソニックユース」のミュージックビデオを足掛かりとして、「R.E.M」「ビースティボーイズ」「ビューク」などのトップミュージシャンのミュージックビデオを次々と手掛け、特にミュージックビデオ市場においては、世界中で圧倒的な支持を得ているカリスマ的存在である。

 その後1999年には、劇場公開映画の処女作となる「マルコヴィッチの穴」が世界的に注目され、2000年アカデミー賞においては、監督賞をはじめ数々の賞を受賞している。
巨匠フランシスコッポラの娘であるソフィア・コッポラと結婚したのも有名な話だ(2003年に離婚)。

■収録作品
 ミュージックビデオからは、■ビースティ・ボーイズの「Sabotage」と「Sure Shot」、■ビョークの「It‘s Oh So Quiet」、■ウィーザーの「Buddy Holly」と「Undone (The Sweater Song)」、■ファットボーイ・スリムの「Praise You」と「Weapon Of Choice」、■ダフト・パンクの「Da Funk」、■ケミカル・ブラザーズの「Electrobank」、■ダイナソー Jr.の「Feel The Pain」、■ノトーリアスB.I.G.の「Sky’s The Limit」、■ファーサイドの「Drop」、■ワックスの「California」他、全17作品と、これだけでも十分に豪華なコレクションとなっている。

 その他には、ショートフィルム作品やドキュメンタリー作品なども収録されており、特典映像として、ミュージックビデオの音声解説入りバージョンや、ミュージシャンへのインタビュー、メイキングなども収録されている2枚組のコレクションである。
価格は5,229円/品番:AEBW-10183/発売:アスミック

Vol.02
クリス・カニンガム Best Selection

Directors Label Vol.02 1995年、25歳の時に、サンプリングを駆使したデジタルサウンドユニット“オウテカ”の「Second Bad Vilbel」で、初のミュージックビデオを手掛ける。

 1997年には、「エイフェックス・ツイン の Come To Daddy」のミュージックビデオで、狂気的な短編映画(映画と呼びたくなる程に引き込まれる作品)の圧巻の映像表現で世界を驚愕させて以来、見る者の目を一時も離さずに引き込んでしまう独特な映像を描き続けている。(この作品は、MTVで放送禁止の経歴を持つ)

 一方、「マドンナ の Frozen」や、「ビョーク の All Is Full Of Love」では、モノトーンな静寂と質の高いシュールな臨場空間をドラマティックに描き出している。「Frozen」の、モーションカメラを駆使した多重合成や、「All Is Full Of Love」のメカトロニック(ロボット)との合成など、それぞれの時代においてアイディアと独特な映像表現を描き出している。
世界の多くのミュージックビデオにも多大な影響を与えており、よく見渡してみると、日本国内のトップミュージシャンの作品でも、その影響が色濃く伺えるものもある。

 また、「エイリアン3」や、スピルバーグ監督作品の「A.I.」などの劇場公開映画の特殊効果にも参加し、その卓越したテクニックと表現力を発揮している。「エイリアン3」の特殊効果を手掛けた時は19歳だったというから驚きである。

■収録作品
 ミュージックビデオからは、■エイフェックス・ツインの「Come To Daddy」と「Windowlicker」、■ビョークの「All Is Full Of Love」、■マドンナの「Frozen」、■ポーティスヘッドの「Only You」、■オウテカの「Second Bad Vilbel」、■レフトフィールド+アフリカ・バンバータの「Afrika Shox」、■スクエアプッシャーの「Come On My Selector」、の全8作品。
ビョークのメイキングビデオなどは、彼女自身の映像表現へのこだわりと、クリス・カニンガムのビジュアライゼーションの一端を垣間見ることができるものになっている。
その他、2本の短篇映画作品や、テレビコマーシャル(プレイステーションや日産なども含まれている)などが収録されている。
価格は5,229円/品番:AEBW-10185/発売:アスミック

Vol.03
ミシェル・ゴンドリー Best Selection

Directors Label Vol.03 ミシェル・ゴンドリーは、実にユニークなアイディア満載の映像演出で、ミュージックビデオを手がける他の映像監督からも羨望の注目を集める存在だ。彼が手掛けている作品は実に多く、近年最も多忙な映像作家という紹介記事も方々で見かけられる。

 先に紹介した、スパイク・ジョーンズやクリス・カニンガムも、魂の叫びで聴く者の心を串刺しにする歌姫「ビョーク」の作品(ミュージックビデオ)を手掛けているが、ビョークがミシェルに寄せる信頼は厚く、ビョークの作品を5本も手掛けている。

 ビョークのコメントによると、たまたまMTVで流れていたミシェルの作品を見た彼女が、そのセンスに驚き、1993年のアルバム『デビュー』からのシングルカット曲『ヒューマン・ビベイヴィアー』に映像を付けたことが2人の深い縁の始まりだったという。音楽と映像、その表現領域は違っても、表現するということに妥協のない世界観をもっているアーティストのソウルが共鳴したに他ならない。

 また、ミュージックビデオの他にも、GAP、 NIKE、アディダス、リーバイス、スミノフ... など、数々の賞に輝くTVCMも手掛けている。
ユニークな映画仕立てのものから、スケール感豊かな空撮を全面に押し出したダイナミックな作品まで、その表現手法は実に多彩だ。

■収録作品
 ミュージックビデオからは、■ベックの「Deadweight」、■ビョークの「Army Of Me」「Hyperballad」「Isobel」「Joga」、■ケミカル・ブラザーズの「Let Forever Be」「Star Guitar」、■チボ・マットの「Sugar Water」、■ダフト・パンクの「Around The World」、■マッシヴ・アタックの「Protection」、■カイリー・ミノーグの「Come Into My World」、■ローリング・ストーンズの「Like A Rolling Stone」、■ホワイト・ストライプスの「Fell In Love With A Girl」他、26作品。
その他、ショートフィルム作品や、リーヴァイス、スミノフ、ポラロイドなどのTVCM、インタビューやメイキングを収録したドキュメンタリーなどが収録されている2枚組だ。
価格は5,229円/品番:AEBW-10184/発売:アスミック

Vol.04
マーク・ロマネック Best Selection

Directors Label Vol.04 これまでに手掛けてきた数多くのミュージックビデオ作品において20以上もの「MTVアワード」を受賞し、97年には、プロモーションビデオ監督としては初めての特別表彰を受けるという輝かしい受賞歴の持ち主だ。
近年では、2004年のMTVアワードでも監督賞を受賞するなど、ミュージックビデオ市場においては最も名前が轟いている存在として、注目を集めている。

 さながら写真家が切り出した1シーンのように完成度の高い構図やトーンは、どれをとっても圧倒的な引力をもっており、彼の作品に係わったすべてのアーティストやスタッフたちが完璧主義者であると湛えている。

『幾重にも解釈できるビデオをつくりたい。すぐに内容がわかるものはダメ。無意識のレベルで観て右脳で感じるのが理想だ。パズルの断片を散りばめ、謎を残し、夢のように描く。シーンに伏線を張り、さらに別のストーリーが広がるイメージを注入する。何度観ても飽きない作品を目指している』と、インタビューの中で熱く語る。

 2002年には、ロビン・ウイリアムス主演の劇場公開映画「ストーカー」も手掛けており、現在は、新作映画に取り組んでいるという。

■収録作品
 ミュージックビデオからは、■ジェイ・Zの「99 Problems/ディレクターズカット版」、■ジャネット・ジャクソンの「Got ’Til It’s Gone」、■ベックの「Devil’s Haircut」、■ウィーザーの「El Scorcho/ディレクターズカット版」、■ソニック・ユースの「Little Trouble Girl」、■マイケル & ジャネット・ジャクソンの「Scream/ディレクターズカット版」、■マドンナの「Bedtime Story」と「Rain」、■フィオナ・アップルの「Criminal」、■R.E.M.の「Strange Currencies」、 ■ナイン・インチ・ネイルズの「Closer/ディレクターズカット版」と「Perfect Drug」、■レニー・クラヴィッツの「Are You Gonna Go My Way」、■レッド・ホット・チリ・ペッパーズの「Can't Stop」、■デイヴィッド・ボウイの「Jump, They Say」 他。
その他ドキュメンタリーや、彼自身や、彼の作品に係わったアーティストやスタッフたちのインタビューが特典映像として収録されている。
価格は5,040円/品番:ACBW-10305/発売:アスミック

Vol.05
ジョナサン・グレイザー Best Selection

Directors Label Vol.05 先に紹介した顔ぶれに比べると、ミュージックビデオにおいては、それほど数多くを手掛けてはいないが、ソウルファンクをベースとしながらダイナミックなサンプリングサウンドを突き進む、あの「ジャミロクワイ」やヒップホップユニット「U.N.K.L.E.」のミュージックビデオは、世界中で大きな注目を集めた。

 また、ギネスのCM「Surfer」は、イギリスのTV番組で「史上最高のコマーシャル」という称賛に選出されている。多くの映像作家がそうであるように、彼もまた、現在では長編映画に積極的なアプローチを見せているが、2004年11月に公開されたニコール・キッドマン主演の劇場公開映画「Birth」では、観客や映画関係者から賛否両論を呼び、興行成績は散々な結果だったようだ。

■収録作品
 ミュージックビデオからは、■レディオヘッドの「Street Spirit」、■ジャミロクワイの「Virtual Insanity」、■リチャード・アシュクロフトの「A Song for the Lovers」、■ニック・ケイヴ & ザ・バッド・シーズの「Into Your Arms」、■ブラーの「The Universal」、■U.N.K.L.E.の「Rabbit in Your Headlights」、■レディオヘッドの「Karma Police」、■マッシヴ・アタックの「Karmacoma」。
 その他、ラングラー、ギネス(ロングバージョン)、バークレイズ、フォルクスワーゲン、ステラ・アルトワ、リーバイスなどのTVCM作品や、劇場公開映画「Sexy Beast」と「Birth」からの抜粋映像と、数々のインタビューが収録されている。
価格は5,040円/品番:ACBW-10305/発売:アスミック

Vol.06
アントン・コービン Best Selection

Directors Label Vol.06 Bono率いるアイルランド出身のロックバンド「U2」(近年ではアップルのiPod U2 Special Editionでもお馴染み)や、ニルヴァーナを手掛けたカメラマン&映像作家としてあまりに有名な彼だが、特に「U2」を20年以上にわたって撮り続けた写真家としても、その足跡や功績に高い称賛の声が溢れている。ある意味「U2」の育ての親でもある。

 写真家としても彼の才能は、映像監督としても澱むことなく発揮されており、コントラストが強調されたセピア風の独特のタッチが特徴的な彼の写真の表現手法は、その後手掛けた数々のミュージックビデオにも受け継がれている。中でも、「ニルヴァーナ の Heart-Shaped Box」は、90年代を代表する傑作と言われている。

■収録作品
 ミュージックビデオからは、■U2の「Electrical Storm」と「One」、■ニルヴァーナの「Heart-Shaped Box」、■ジョニ・ミッチェル & ピーター・ガブリエルの「My Secret Place」、■ニック・ケイヴ & ザ・バッド・シーズの「Straight to You」、■ジョイ・ディヴィジョンの「Atmosphere」、■メタリカの「Hero of the Day」」、■マーキュリー・レヴの「Opus 40」と「Goddess on a Highway」、■デペッシュ・モードの「Barrel of a Gun」と「Walking in My Shoes」、■エコー & ザ・バニーメンの「Seven Seas」と「The Game」他。
 その他は、ショートフィルム作品や、MTVのTVCM、特典映像としては、U2の「Electrical Storm」のメイキングや、手掛けたミュージシャンたちへのインタビューなどが収録されている。
価格は5,040円/品番:ACBW-10307/発売:アスミック

Vol.07
ステファン・セドゥナウィ Best Selection

Directors Label Vol.07 もともと、ファッション系の写真家として世に出た彼だが、その後、「U2」「R.E.M.」などのメジャーなミュージックビデオ作品で、映像監督としても広く知られるようになった。

 ミシェル・ゴンドリーと並び「ビョーク」との親交も深く、ミュージックビデオ作品やコンサート映像の撮影等においてのコラボレーションは評価が高く、3作品を手掛けている。
特に「Big Time Sensuality」のミュージックビデオでは、ニューヨークの街の中を走り抜けるトラックの荷台の上で唄うビョークのクローズアップのワンメイク映像で構成されているシンプルな構成だが、ビョークの情感豊かな表情が、単調さを感じさせないものとして絶妙に仕上がっている。

彼たちの出会いは、ステファンが彼女の曲を聴いて、「なんという驚くべき芸術家なんだ」と感銘を受け、自らアプローチをとったのがきっかけだったという。
また、その他に手掛けたミュージックビデオの数も実に多く、過去15年間で約70本もの作品を世に送り出している。

■収録作品
 ミュージックビデオとしては、■U2の「Discotheque」と「Mysterious Ways」、■R.E.M.の「Lotus」、■レッド・ホット・チリ・ペッパーズの「Give It Away」と「Scar Tissue」、■ビョークの「Big Time Sensuality」と「Possibly Maybe」と「Big Time Sensuality」、■アラニス・モリセットの「Ironic」、■マッシヴ・アタックの「Sly」、■ネナ・チェリー & ユッスー・ンドゥールの「7 Sconds」、■ザ・ブラック・クロウズの「Sometimes Salvation」、■ガービッジの「Queer」、■トリッキーの「For Real」と「Pumpkin」と「Hell is Around the Corner」他、全19作品。

 その他では、DVD限定新作ショートフィルム、DVD限定新作アニメーションをはじめとする短編作品やTVCM、そして、特典映像としては、ニューヨーク大学でのプレゼンテーション映像、音声解説付きメイキング、本人やアーティストたちのインタビューなどが収録されている。
価格は5,040円/品番:ACBW-10308/発売:アスミック

Deep Blue
special thanks to Miramax Films


 製作費7億円、ロケ地200ヶ所、撮影フィルム2000時間という膨大なスケールで世界を圧巻した、あの壮大な海のドキュメンタリー作品『ディープ・ブルー』が52分のメイキング映像や作品解説書が付いたDVDスペシャルエディションとしてリリースされている。

 海底5000メートルの科学者でさえ見たことのない世界や、体長30メートル200トンの世界最大の生物クジラの旅をはじめとする、誰も目にしたことのない世界が、「アラステア・フォーギル」と、「アンディ・バイヤット」という2人の監督により映像遺産として残された。

 もともとはBBSの番組としてつくられた作品だが、そのカメラワークには圧倒されるものがある。デジタル映像が氾濫する中、「映像が伝えることとは? 感動とは?」そんな感性回帰の部分をじっくりと見つめてみるのもいいのではないだろうか? クリエイターのアーカイブとしてはお勧めの作品である。

 もうひとつ、大自然と向きあったドキュメンタリー作品を紹介しておきたい。
撮影時間4年、製作費20億円、世界40カ所の100種類を越える渡り鳥の旅を描いた作品『WATARIDORI』の、CGと見まがってしまうほどのカメラワークにも心が釘付けになってしまう引力がある。

 世界中で、「あのシーンはCGでつくられた」というデマが飛び交ったほどの奇跡的な映像を描き出したのは、「ニュー・シネマ・パラダイス」の名優「ジャック・ペラン」である。
特殊超軽量飛行機で鳥の群れと一緒に飛びながら撮影された鳥たちの編隊飛行シーンの、羽音まで聞こえてくる臨場感は圧巻だ。必ずやクリエイターの感性を刺激する一枚になることだろう。

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